亀甲模様の読み方と意味を解説!イラレでのデザイン方法も紹介
亀甲模様は、古くから私たちの身の回りの様々なものに使われている模様です。歴史ある模様の一つですが、伝統的なアイテムや工芸品だけではなく現代のデザインにも広く使われています。
この記事では、「亀甲模様」の読み方と意味、使われている場所、Illustratorを使って亀甲模様を描く方法と亀甲模様を取り入れたのれんのデザイン例についてご紹介しています。亀甲模様に興味がある方はチェックしてみてください。
亀甲模様の読み方と意味
「亀甲模様」は「きっこうもよう」と読みます。「亀甲」とは、字の通り「亀の甲羅」です。連続的に配置される六角形が亀の甲羅を連想させるので、「亀甲模様」と呼ばれています。
万年生きるとされる亀は長寿の象徴であり、亀甲模様にも「長寿吉兆」の意味が込められています。また、亀甲模様は六角形が規則正しく連続しているため、「繁栄」や「継続」、「不変」や「安定」という意味も込められています。亀の甲羅がその身を固く守っているイメージから、魔除けや厄除けとして用いられることもあります。
亀甲模様が使われる場面
前の見出しでお伝えしたように、亀甲模様は「長寿」や「繁栄」の意味を持つおめでたい模様です。そのため、お祝いに使うのし袋やのし紙、招待状などの装飾によく使われています。その他にも、着物や帯などの和服をはじめ、ネクタイやシャツ、食器や小物といった身の回りのアイテムにも使いやすい模様です。
また、亀甲模様は建築やインテリアの分野でも目にすることができます。組子細工の建具がポピュラーですが、壁や天井を始め、壁紙や襖紙、窓ガラス等にも亀甲模様が使われています。
Illustratorで亀甲模様をデザインする方法
Illustratorを使ってデザインを作成する際に、亀甲模様を取り入れる方法を以下にまとめました。
【ステップ1】六角形を描く
①多角形ツールを選ぶ
②アートボード上でクリックし、
・半径:任意(例:50px)
・辺の数:6(六角形)
→「OK」をクリックする
③横向きの六角形を作る場合は、Shiftを押しながら回転させる
【ステップ2】六角形を縦横に複製して並べる
①六角形を選択して「Alt + ドラッグ」で横に複製する
②横の並びが崩れないように「スマートガイド(Ctrl + U)」をONにする
③2段目を作るときは、1段目と半分ずらして配置する
※上段と下段が互い違いになるように配置するのがポイント
④必要な分だけ複製する(「Ctrl + D」で繰り返し可能)
【ステップ3】パターンとして登録(任意)
①作成した六角形パターンをすべて選択する
②メニューの【オブジェクト】>【パターン】>【作成】を選択
③名前をつけて保存する
④スウォッチに追加されるので、塗りとして使用可能になる
亀甲模様を取り入れたのれんデザイン例
縁起の良い亀甲模様は、飲食店や旅館、慶事で使うのれんのデザインにぴったりです。筆文字や家紋と相性抜群の和風デザインはもちろん、モダンなデザインにも馴染みます。
のれんキングでは、上記の画像のようなのれんを作成いただけます。サイズや仕立てによって金額が異なりますので、詳細は以下のページをご覧ください。
まとめ
「亀甲模様」の読み方と意味、使われている場所、Illustratorを使って亀甲模様を描く方法と亀甲模様を取り入れたのれんのデザイン例についてご紹介しました。意味や使われ方を知ることで、身の回りの亀甲模様に気付く機会も多くなり、自然と愛着が湧くのではないでしょうか。
また、亀甲模様以外の和柄や和風の模様について詳しく知りたい方は、青海波や格子柄について解説している別のコラムをご覧ください。
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