縄のれんとは?由来や設置場所、作り方をご紹介

縄のれんとは?由来や設置場所、作り方をご紹介

縄のれんとは、多くの縄を結んで垂らした「のれん」のことです。

手軽に和の雰囲気や風情を演出できるアイテムで、古くから飲み屋などで使われているものの、縄のれんの由来や作り方を知らない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、縄のれんの由来や特徴をはじめ、設置場所や作り方などについてもあわせて解説します。
読めば縄のれんの基礎知識がわかる内容となっていますので、興味をお持ちの方はぜひ最後までご覧ください。

縄のれんとは、「紐のれん」「縄すだれ」とも呼ばれ、布の代わりにイ草や麻を素材に編んで作るのれんのことです。

5mm程度の太さの縄を使った半のれん(約56cm)ほどのサイズが一般的で、衛生対策として虫除けのために吊るしたのが由来とされています。

また、縄のれんの上には「飾り編み」という、障子や玄関の上にある欄間(らんま)など日本の伝統的な建築様式によくみられる装飾が施されています。
飾り編みにはいくつか種類があり、なかでも縁起や調和など人とのつながりを願って「七宝」が編み込まれることが多いようです。

七宝つなぎ

「七宝編み・七宝つなぎ」などののれんの柄に関してはこちらの記事をご確認下さい。

縄のれんの設置場所_飲食店や居酒屋

縄のれんは、居酒屋や飲食店の店頭などを中心に、お店の顔として飾られています。

その歴史は古く、各地で商業が盛んになった江戸時代ごろから、飲食店の看板や虫除け対策として親しまれていたようです。その後、居酒屋にも広がったことで、明治時代には「居酒屋=縄のれん」として定着し、現在もこうした印象が引き継がれています。

また、縄のれんならではの柔らかな雰囲気を活かして、店内スペースの目隠しや空間の仕切りアイテムとしても活用されています。

縄のれんを作るときは、専門業者に依頼する方法と、個人で自作する2通りの方法があります。
それぞれメリット・デメリットがあるため、自分にあった方法を選びましょう。

大きめのサイズや縄のれんを綺麗に仕上げたい場合は、専門業者に依頼すると良いでしょう。

サイズや材質によって価格は異なるものの、国産イ草や麻縄など厳選された素材のものや職人の手作りのものなど、完成度の高い縄のれんが仕上がります。
依頼する場合は、縄の素材や太さ、設置場所など、縄のれんの設置イメージを具体的に決めておきましょう。

なお、のれんキングでは縄のれんを販売しておりませんので、あらかじめご了承ください。

縄のれんは、縄と横棒を使って自作することもできます。

縄や麻紐など身近なもので製作できるため、低コストで自分好みのデザインが作れるでしょう。製作途中でもデザインを修正できるのも自作の魅力です。
ただし、デメリットとして想定以上に手間がかかる場合がある点や、市販の縄のれんより強度の面で劣るおそれがある点を認識しておきましょう。

また、室内や空間の仕切りには、幾何学的な模様が美しいマクラメ編みで作ったのれんを飾るのもおすすめです。

縄のれんは、主に居酒屋や飲食店で使用されており、看板としての役割だけでなく、店内の目隠しや空間の仕切りとしても活用できるアイテムです。

作るには、専門業者への依頼と自作の2種類の方法があり、素材や編み方によって雰囲気が変わるため、目的や用途に適した縄や紐を選ぶようにしましょう。

本記事を参考に、縄のれんを使って昔ながらの粋な空間を演出してみてはいかがでしょうか。