販促物に使われるトロマット生地とは?特徴や利用場面を解説

販促物に使われるトロマット生地とは?

トロマットとは、イベント時の制作物や販促物などに使われている布生地で、主に横断幕やタペストリーなどに使われています。今回の記事では、トロマットについての特徴や、ほかの生地との違い、またよく利用される場面などについて解説しています。実際に布生地を使ったアイテムを作ろうと考えている方はぜひ活用してみてください。

トロマット生地とは、ポリエステル100%で作られた布生地のことです。柔らかく厚みがあり、シワがつきにくいという特徴があります。また、比較的軽く持ち運びしやすいのも魅力です。

屋外・屋内問わずに使うことができますが、1、2年程度が寿命の耐久性のため、常設物ではなく短期的に使うアイテムに適しています。業者によっては、別料金で防炎加工を施してくれるところもあります。

トロマットの生地とよく比較される生地として「ターポリン」という生地があります。ターポリンは、ポリエステルの布を軟らかい合成樹脂で挟んだビニール素材でできており、雨や風に強いのが特徴です。

耐久性は高いものの、トロマットよりやや厚く重いため、たたみにくくシワがつきやすい難点があります。屋外で長期的に使う場合や高所に使う場合にはターポリンがおすすめですが、持ち運びが多いものには向きません。屋内や地下などイベントで室内に用いる場合は、防炎規定を確認し生地自体に防炎加工があるものを選びましょう。

続いては、実際にトロマット生地がよく使われるアイテムやシーンについて解説していきます。販促物としてトロマット生地の利用を考えている方は参考にしてみてください。

軽くてシワのつきにくいトロマット生地は、持ち運びや出し入れする頻度の多い販促物におすすめです。屋外では横断幕や垂れ幕、のれんなどの販促物に適しています。また、柔らかくて扱いやすいため、屋内ではテーブルクロスやバナースタンドなどに用いるのもいいでしょう。

トロマット生地が実際に使われる主なシーンは、イベントや応援などの短期的に設置したり持ち運んだりする必要があるときです。特に屋外で使う場合は、期間限定の販促物など短期的に使うものを選びましょう。

また、マットな質感もトロマット生地の特徴のひとつです。実際に生地を手に取って確認したい場合は以下の生地見本請求をご利用ください。

生地見本を請求する

トロマット生地の販促物を長く使いたい方は、お手入れや保管方法もチェックしましょう。

トロマット生地自体は、激しい摩擦でインク落ちする可能性があり、洗濯機で洗うことやクリーニングに出すことはあまりおすすめできません。漂白剤や洗浄力のある弱アルカリ性の洗剤は、変色の原因となることもあります。汚れは中性洗剤を使って手洗いで優しく落としましょう。

トロマット生地は熱に弱いので乾かす際にも注意が必要です。乾燥機は使用せずに、干すときには印刷面を内側にして色褪せを予防しましょう。シワを伸ばしたい場合は、アイロンを低温設定し、あて布をするのがおすすめです。

保管には、直射日光と高温多湿を避けられる場所が適しています。畳んで保管する場合は型やシワがつかないよう、上に重いものを載せないように気をつけてください。

マットな質感のポリエステル布でできたトロマット生地は、柔らかくて軽くシワになりにくいのが魅力です。今後イベントなどで販促物が必要な方は、トロマット生地の特性を、素材選びの参考にしてみてください。