のれんを取り付ける方法|設置するための留め具も紹介

のれんを取り付ける方法

のれんは店頭に設置して、店の宣伝をする役割をもちます。しかし、のれんを取り付ける方法がすぐに具体的に思い浮かぶ人はあまり多くないと考えられます。本記事では、のれんの取り付け方法や留め具の種類などを、具体例を交えながら説明します。

のれんはもともと、冬に風やほこりの侵入を防ぎ、暖気を逃さないようにする目的で使われ始めました。その後は商業の発展に伴い、宣伝・看板目的での使用が広まります。この時期から、一目でお店だとわかってもらうため、のれんに店のマークを描いたり、提供している商品・サービスを示したりする工夫もなされています。
現在では、飲食店などの店頭で店名の掲示や看板の目的で使用されることが多いです。また、店内の装飾や間仕切り、日よけとして保温目的以外でも使用されています。

のれんの代表的な設置方法は3つあります。まず、①のれん棒と留め具を用いる方法、次に②重石とポールを用いる方法、そして③突っ張り棒を用いる方法です。それぞれ詳しく紹介します。

まず、のれん棒と留め具を用いる方法です。紹介する方法の中では一般的なものです。
のれんを置きたい場所の両端に、木材や金属でできた留め具をビスなどで壁に取り付け、その上にのれん棒を通したのれんをひっかけるやり方です。

のれん棒と留め具を用いる方法

次に、重石とポールを用いる方法です。上述した、のれん棒と留め具を用いる方法で取り付けた後、のれんの下部にもポールを通し、そのポールに重石をつけて固定する方法になります。この方法は、日よけ幕で使われることが多いです。幕を伸ばして綺麗に張ることができるため、幕のデザインを見せやすいというメリットがあります。

重石とポールを用いる方法

最後に、突っ張り棒を使用して間口に取り付ける方法です。この方法では、設置したい場所に穴をあける必要がないため、壁や天井などを傷つけたくない場合におすすめの方法です。
しかし、ずれやすく安っぽく見えてしまうというデメリットもあるため、個人宅の玄関に設置したりドアや小窓に飾ったりと、比較的小さめののれんをかける際に役立つ方法です。

突っ張り棒を用いる方法

のれんの留め具には金属や木製、プラスチック製など様々な素材があり、それぞれの素材に適した取り付け方があります。以下では、のれんの留め具とそれらを設置する場所に関して説明します。

金属製の留め具には、フックや鉄製のリングのほか、のれん棒を通すための穴が開いた板状のものがあります。いずれも、壁面や天井に取り付けることが多いです。
フックの場合は側面が模様になっているもの、板状の場合は側面にあいた穴が模様になっているものなど、おしゃれなデザインを意識した留め具もあります。

木製の留め具には、フックのような形状で棒をかけることができるもの、木の板に丸い穴が開いており、そこにのれん棒を通せるものなどがあります。木製の留め具にすることで、木の落ち着いた雰囲気を伝えやすく、また木造家屋の場合はのれんかけと柱や壁との素材を統一させることができるでしょう。
木製の留め具は壁面や天井にはもちろん、軒下やアルミのサッシにも取り付けることができ、設置の自由度が高いというメリットがあります。

プラスチック製の留め具には、フック状でのれん棒を挟むタイプのものが多いです。粘着テープで簡単に取り付けることのできる留め具もあります。金属製や木製の留め具に比べると比較的安価なものが多いです。

前述した留め具を購入したいと思った際に、100円ショップや家具量販店など、お手頃な価格で購入できるかどうかが気になる人もいるでしょう。
実際、100円ショップや家具量販店でものれんの留め具が置かれていることがあり、主にプラスチック製のフックや突っ張り棒ガードといったものがよく見られます。
また、家具量販店では金属製の留め具や木目調プラスチックの留め具を販売していることもあります。
一方で、プラスチックではない木製の留め具の場合、100円ショップや家具量販店では取り扱っていないことが多いです。強度のある木材は加工に時間を要すること、他国からの輸入に頼っていることなどがあり、価格が高くなりやすいです。のれんの販売を行う店舗や木材のハンドメイド商品を取り扱っている店舗等で購入できます。またDIYが得意であれば、強度のある木材を自分で用意して切って塗装することで作ることも可能です。

のれんの取り付け方には様々な種類があり、取付けに適した留め具もそれぞれ異なります。そのため、設置場所や留め具の特徴を把握したうえで取り付け方を考えるとよいでしょう。100円ショップや家具量販店で購入できる道具もあるため、のれんを設置しようと思った際には検討してみてください。