暖簾(のれん)の掛け方に正解はある?必要なアイテムや取り付け方法

暖簾の掛け方に正解はある?

暖簾は、掛け方に応じてお客様への宣伝効果だけでなく、目隠しや仕切り、日除けなど数多くの効果が期待できます。
しかし、自由度の高いアイテムだからこそ、いざ使用するときに「暖簾の正しい掛け方を知りたい」「掛けるときに必要なアイテムがわからない」と、暖簾の掛け方に迷われる方も少なくありません。

そこでこの記事では、暖簾の代表的な4つの掛け方から、掛け方に応じた必要な加工やアイテムまでを紹介します。暖簾の掛け方に悩んでいる方も、これから暖簾を製作するという方もぜひ参考にしてください。

暖簾(のれん)に正しい掛け方は特になく、取り付ける店舗の状況によって異なるものの、代表的な方法は以下の4つです。

● 暖簾棒と暖簾掛けを使用する
● 突っ張り棒を使用する
● フックを使用する
● 重りを使用して設置する

それぞれの掛け方の特徴をおさえて、どのタイプが自身の用途と相性が良いかチェックしていきましょう。

1つ目は、暖簾(のれん)棒と暖簾(のれん)掛けを使用した方法です。

棒袋やチチに通して暖簾を取り付けるための棒である暖簾棒を、暖簾掛けと呼ばれる固定器具にひっかけて取り付けます。
取り付ける場所は、店先の壁や天井など、暖簾掛けを固定しても動かないしっかりしたところを選びましょう。

嶽村 様事例

※嶽村 様事例

どちらもさまざまな素材があるため、設置場所の雰囲気にあわせられるという点も大きな魅力です。暖簾棒と暖簾掛けの種類については、記事の後半で詳しく解説します。

壁や天井に穴を開けたくない場合は、突っ張り棒を使って設置する方法もあります。

インテリアとしての飾りや仕切り、目隠しとして暖簾を使用するときに多く見られる掛け方で、ホームセンターやネット通販などで手軽に購入しやすい点が大きなメリットです。
また、デザインの変更などもしやすく、物干し竿でも活用できるため、あまりコストをかけずに設置したい方におすすめです。

合同会社 長栄 様事例

※合同会社 長栄 様事例

ただし、場合によっては、落下する危険性や暖簾の重さに耐えきれず破損してしまう可能性があります。店先や楽屋などで突っ張り棒を用いる場合は注意してください。

暖簾棒や突っ張り棒を取り付ける場所がないときは、フックやリングなどの金具を使う方法もあります。

こうした金具はホームセンターなどで気軽に購入できるものの、取り付ける場所によっては打ち付けビスや専用の工具が必要となるため注意が必要です。また、金具は、耐荷重を考慮して耐久性の高いものを選ぶようにしましょう。

合ヴィレッジトレーディング合同会社 様事例

※合ヴィレッジトレーディング合同会社 様事例

なお、金具を設置する場合は、トラブルにならないよう外装や内装を加工して良い物件であるか事前に確認することをおすすめします。

下に重りを設置して、日除け暖簾として活用することも可能です。

上部を暖簾棒と暖簾掛けを使って固定し、下部も重りをつけることで暖簾をピンと張れるため、デザインを綺麗にはっきり見せられるというメリットがあります。

株式会社ふぃーるど 様事例(姉妹サイト横断幕・懸垂幕キングの事例)

※株式会社ふぃーるど 様事例(姉妹サイト横断幕・懸垂幕キングの事例)

また、店内に余計な日差しが入らないよう調節できるほか、外からの視線を防ぐ効果を期待できるのも日除け暖簾の特徴です。屋外でも雨の日でも長期間設置したい場合は、耐久性や耐候性を考えた生地で暖簾を製作することをおすすめします。

暖簾(のれん)を取り付ける場合は、一般的に以下の加工が必要です。

● 棒袋縫い加工
● 共チチ加工

そのほか、暖簾の掛け方によっては暖簾棒や暖簾掛けが必要になる場合もあります。
ここからは、こうした暖簾を取り付けるときに必要な加工やアイテムについてご紹介します。

棒袋縫い加工とは、生地に棒が入りやすいように袋状に縫う加工のことをいいます。
袋状になっている部分に暖簾棒や突っ張り棒、物干し竿などを通すことで、しっかり取り付けられるのが特徴です。

設置したときに棒が目立たないため、景観を損なわず、違和感のない暖簾が設置できるでしょう。
また、風への耐久性も優れているため、棒を見せたくない場合やデザインを端から端まで入れたいといった場合のほかに、海沿いなど風が強い場所でもおすすめの加工です。

後岡 様事例

※後岡 様事例

共チチ加工とは、暖簾の生地と同じ色の素材を使って、チチと呼ばれる小さな輪を暖簾に縫い付ける加工をいいます。

共チチ加工ではチチから暖簾棒が見えるため、棒の雰囲気までさりげなく見せたいという方におすすめです。また、暖簾のデザインがシンプルでも、共チチがアクセントとなって雰囲気が出るというメリットもあります。

なお、強い風が吹くと片方に寄ったり、チチが棒に巻き上がったりしてデザインが見えにくくなることがあるため注意しましょう。

立川 様事例

※立川 様事例

のれんキングでは、棒袋縫い加工・チチ加工のどちらにも対応しています。
購入前に以下のフォームから簡単にお見積りもできるため、オリジナル暖簾を作成するときはぜひお気軽にご相談ください。

お見積り・ご注文はこちら お見積り・ご注文はこちら

暖簾(のれん)棒は、木や竹でできたもの以外にも、ステンレス製やスチール製などさまざまな種類があります。

ホームセンターやECサイトのほかに、オリジナル暖簾を取り扱っているサイトでも暖簾と一緒に購入できることが多いため、生地のサイズや、店・設置場所の質感などに応じて選ぶと良いでしょう。

のれんキングでは、オリジナル暖簾はもちろん、黒竹とスチールの暖簾棒もあわせて販売しております。ぜひ暖簾のデザインと一緒にご検討ください。

のれん棒

暖簾(のれん)掛けにも、木製や竹製・金属製などさまざまな種類があります。

一般的な暖簾掛けにはビス穴が開いており、好きな位置にビスで止めるだけで設置できるようになっています。なかには、フックタイプや裏面が両面テープになっているものもあるため、お店のテイストや棒の材質にあわせて、暖簾掛けの形状を選ぶと良いでしょう。

たとえば、木造家屋に暖簾を取り付ける場合は、暖簾棒と暖簾掛けを竹製にすることで統一感が生まれます。喫茶店やレストランなど洋風のお店なら、洋風の暖簾掛けと相性が良いでしょう。

なお、のれんキングでは暖簾掛けを扱っておりません。あらかじめご了承くださいませ。

暖簾の掛け方には、暖簾棒と暖簾掛けを使用する場合やフックを使用する場合など、設置場所や目的によってさまざまです。
取り付ける方法によって、棒袋縫い加工や共チチ加工など必要な加工やアイテムも異なるため注意しましょう。

また、どのような場所に設置する場合でも、大前提として暖簾の安易な落下や設置場所の破損といった点に注意することが大切です。

今回のコラムを参考に、お店の雰囲気やデザイン、用途にあわせて暖簾の掛け方を検討してみてください。